2025年、鹿島アントラーズはリーグ優勝を果たしました。「苦しい時間も多かったですが、チームメート、スタッフ、ファン・サポーターと最後まで戦い抜いて最高の結果をつかむことができ、本当にうれしかった」と、荒木遼太郎は当時を振り返っています。その優勝から半年ほどで、彼はベルギーの地に立つことになりました。
熊本県山鹿市出身、ロアッソ熊本ジュニアユースから東福岡高校を経て、2020年に鹿島へ加入。2年目には36試合10得点という結果でブレイクし、翌年には背番号10を託されるまでになりました。2021年のJリーグベストヤングプレーヤー賞受賞、2024年のパリ五輪出場と、20代前半を鹿島の中心選手として過ごしてきた選手です。
優勝してから、という順番
荒木自身、海外でプレーしたいという気持ちは以前からあったようですが、自分が納得できるクラブやオファーを待っていたのだと語っています。「リーグ優勝をしてから海外に挑戦したい、自分のなかではそういう気持ちが強く、今回の決断をしました」という言葉には、鹿島というクラブへの思い入れと、けじめをつけてから次に進みたいという気持ちの両方が滲んでいるように思います。2026年7月、シント=トロイデンへの完全移籍が発表され、背番号は71になりました。
トップ下というポジションについて、荒木は自分がプレーしやすいと語っているそうです。ピッチのどこにでも顔を出し、味方からボールを引き出して展開する役割は、「チームの心臓」とも評されてきました。目指す先はプレミアリーグやラ・リーガだと、子どもの頃からの夢を口にしつつも、「まずはSTVVで結果を出さなければ」という現実的な言葉も忘れていません。
アントラーズを応援しながら
移籍発表の際、荒木は「この先もアントラーズをずっと応援しています」という言葉も残しています。古巣への感謝と、新天地での挑戦。その両方を同じ熱量で語れるところに、この選手の実直さのようなものが表れている気がします。トップ下という難しいポジションで、ベルギーの舞台に何を残していくのか、これからの試合を見ながら確かめていきたいところです。
出典:STVV(シント=トロイデンVV)日本公式サイト、ゲキサカ、Goal.com Japan、Yahoo!ニュース(サッカーキング/スポーツ報知配信)、Football Tribe Japan、Wikipedia日本語版「荒木遼太郎」。2026年9月時点の情報です。